信用取引口座

信用取引を始めるためには、証券会社に口座を開設して、その上で別に「信用取引口座」を作る必要があります。

ネット証券が出現する以前は、この信用口座を開設するのに預かり資産が何千万円必要だとか、女性と老人はダメだとかの条件があって敷居が高かったようです。

ですが、現在はネット証券を利用すると、預かり資産30万円からOKとなっている会社がたくさんあります。

なお、ネット証券のホームページから信用口座の申し込みができますが、基本的には、申し込み後に送られてきた書類を提出する必要があります。

そして場合によっては、電話による面談があります。(ない場合もあります。)信用取引の仕組みを理解しているかについて簡単な質問があるようです。

ちなみに、イー・トレード証券のホームページには、

「当社が必要と認めたお客様」につきましては、電話によるヒアリング審査を行います。尚、当社よりお電話させていただき不在だった場合は「メッセージボックス(E*トレードからのお知らせ)」へご連絡させていただきますのでコールセンターまでお問い合わせください。

と記載されています。

また、開設する際に4000円の収入印紙が必要ですが、証券会社によっては、無料期間(証券会社負担)があったりします。

取り組み

信用取引で、売り方、買い方それぞれの残高の関係を「取り組み」といいます。

信用残高は、信用買残が信用売残を上回っているのが普通の状態です。
そして相場が過熱していくと、それぞれの残高が大きくなっていくことになります。そのような状態を「好取り組み」などといいます。

(信用買残 ÷ 信用売残) を「貸借倍率」または「信用倍率」といいます。先ほども言いましたが、通常は「1倍」より大きいのですが、空売りが増えてくると、その倍率が「1倍」に近づいたり、「1倍」を割り込んだりします。

このような状態は、将来の買い要因ですから、「株価の上昇する可能性が高い」だから「好取り組みだ!」とか「取り組み妙味がある」と表現されています。

逆に信用買い残が多い場合は、「取り組みが悪い」と表現します。


信用残高

株価の動向を読む材料のひとつに「信用残高」というものがあります。

まだ未決済の信用買いの残高と空売りの残高をいいます。
「東証信用取引銘柄別残高」というものを東証が火曜日に発表、水曜日の日本経済新聞や証券新聞に掲載されます。
「信用残高」から何がわかるか?ですが、

買い残が売り残の何倍になっているかを見ます。

買い残が売り残に比べ一方的に増加した場合、とりあえず株価は上昇しますが、6ヶ月後の期日が近づくとまとまった売りが出てくることが予想されます。そうなると当然株価は下がります。

また反対に、売り残が一方的に増加した場合、とりあえず株価は下落しますが、6ヶ月後の期日が近づくとまとまった買戻しが入ることが予想されます。そうなると当然株価は上がります。

このように、信用取引を利用していない投資家にとっても「信用残高」をチェックしておくと将来の株価の動向を読む材料になります。


逆日歩

信用買いしている投資家より空売りしている投資家が多くなり、株が不足する状態になると、「逆日歩」という金利を買い方はもらい、売り方が支払わなければいけません。


これは信用取引における金利とは別に計算されます。

証券金融会社では、買い方から担保にとった株を、売り方に貸す仕組みになっていますが、売り方が多いと株が不足するため、証券金融会社は証券会社や金融機関から株を借りてきます。借りると当然、借り賃が必要になってきます。これを「逆日歩」といっています。

1株につき1日数銭がほとんどですが、ときには1円とか2円になることもあります。

1000株空売りしていると1日1000円とか2000円の負担になってしまいます。

建て玉

信用取引における用語を解説します。

信用取引において、「信用買い」や「空売り」を仕掛けている状態の株を「建て玉(たてぎょく)」といいます。

買いの場合は、「買い建て玉」、
空売りの場合は、「売り建て玉」。

また建て玉を持つ状態を「ポジションを持つ」ともいいます。

買い建て玉のことを「ロングポジション」
売り建て玉のことを「ショートポジション」
などと言う場合もあります。

信用取引の場合、「買い」から参入したり「売り」から参入したりしますが、この参入することを「仕掛ける」と言ったりします。

そして反対売買することを「手仕舞う」と言ったりしています。

信用銘柄

制度信用取引の場合、すべての銘柄が取引できるわけではありません。

「信用買い」しかできない銘柄を「信用銘柄(または制度信用銘柄)」といいます。

「信用買い」、「信用売り」どちらもできる銘柄を「貸借銘柄」といいます。

手っ取り早く調べる方法は、新聞の株価欄です。
銘柄名の左に「・」がついているのが貸借銘柄、「◦」がついているのが信用銘柄です。

また制度信用取引の場合、資金や株券を返済し、決済する期限があります。
取引から6ヶ月以内に差金決済するか、現引き、現渡しを行って手仕舞いしなければいけません。

一般信用取引の場合は、証券会社によって違います。期限を無期限としているネット証券も多いです。


空売り

「売り」から始める信用取引を「空売り」といいます。

この概念がわかりにくいと言う方が、けっこう多いです。

「無いものをどうして売れるんだ?」
って思うのも無理のないことなのですが・・・

でもこの「空売り」、理解すると非常に強力な武器になります。
ここは、じっくり勉強したいところです。

ある株がこれから先、値下がりすると予想できる場合、最初に「空売り」をします。

空売りする株は、日本証券金融などから借りてきます。借り賃として貸し株料がかかります。
ですが、投資家が個人的に借りる手続きが必要なわけではありません。ネット証券の場合、注文画面で他の取引と同じように「空売り」の注文ができます。

「空売り」した株が予想通り、値下がりすると、その差額が利益になります。

例えば、500円で空売りした株が、400円になると、差額の100円が利益となります。(手数料は別途かかります)


この制度が利用できるとどんなメリットがあるのか?

「現物買い」だけの場合、株式市場がどんなトレンドであろうと、常に値上がりする銘柄を探さなければなりません。

下降トレンドの最中は、当たり前ですが、値下がりする銘柄が多く、値上がりする銘柄は少ないです。「現物買い」だけの場合、取引を休むか、数少ない値上がり銘柄を探すことになります。

ですが、「空売り」という手法を使えると、上昇トレンドでは値上がり銘柄を探し、下降トレンドでは値下がり銘柄を探せばいいわけです。

単純に考えれば、勝てる機会が2倍になるということになります。


バブルがはじけて以降、日経平均株価はずっと値下がりを続けました。

途中に「ITバブル」とかで一時上昇をしましたが、最終的には2003年に7607円まで下げ続けました。

この期間に空売りができた投資家は、かなり儲けることができました。

今後株価はどうなるか?

個人的には、長期上昇トレンドに入ったと思っていますが、それでも調整局面は何度もあるでしょう。
やはり「空売り」の手法を使える方が、有利になります。

でもここで気をつけていただきたいことは、「買い」で損ばかりしている間は、「空売り」に挑戦することは止めた方がいいということです。

「買い」でコンスタントに利益を得られるようになることが先決です。
「買い」で利益が得られないからと「空売り」に手を染めることは危険です。

あなたの投資スタイルが確立され、「買い」だけでは「やりにくい」と感じるようになってから挑戦してください。

前にも言いましたが、「空売り」は損失が青天井です。
急激に上昇したから「そろそろ下がるぞ」なんてぐらいの根拠で「空売り」を仕掛けると逃げ場がないほどに急上昇してやられることになります。

勧めたり、脅したりと忙しいですが、何も知らないのが最も危険なことですから、あえて説明しました。


信用取引の決済

信用取引の決済には、反対売買と受渡決済の2種類があります。

反対売買とは、「信用買い」については「返済売り」、「信用売り」については「買戻し」することをいいます。

受渡決済とは、「信用買い」について買いつけ代金を渡して現物株を引き取る「現引き」、「信用売り」について株券を渡す「現渡し」をいいます。

受渡し決済をするときとは、どんな時か?

例えば、ある銘柄を買いたいが、証券口座にある資金では足らない。かといって4営業日に入金する現金もない。1ヶ月すれば定期預金が満期になるんだけど・・・

こういう場合に、取り合えず「信用買い」で購入しておいて、現金が手当てできた時点で「現引き」をするという作戦が立てられます。

例えば、名義書き換え中で、手元に株券はないけれど、値下がりしそうなので今すぐに売りたいというときに、取り合えず「信用売り」をしておいて、株券が戻ってきた時点で「現渡し」するという作戦が立てられます。


信用取引 3

信用取引を行うためには、「委託保証金」を証券会社に預ける必要があります。
本来は現金なのですが、株券や債券や投資信託でも代用できます。
これを「代用有価証券」といいます。

塩漬け株を持っている場合、ただ持っているだけでなく、代用有価証券として使うことができます。ただし、評価額は時価ではなく、時価の80%となります。また、毎日終値で再計算されますから、値下がりすると評価額も下がってしまうということになります。

信用取引で買った株が値下がりすると、委託保証金から計算上の損失額を差し引いた残高が、約定金額の20%を割った場合、その不足分を追加保証金として支払わなければなりません。これは、代用証券として使っている株が値下がりした場合も同じことです。

これを「追証」といいます。

また上記の「20%」のことを「委託保証金維持率」といいますが、ネット証券の多くは、「30%」としていますから注意してください。
追証の連絡があると、2営業日後の正午までに不足分を入金しないといけません。もし、入れられない場合は、証券会社が強制的に反対売買を行って決済されてしまいます。


信用取引 2

信用取引には、「制度信用取引」と「一般信用取引」があります。
通常、単に「信用取引」という場合、「制度信用取引」のことを指します。

「一般信用取引」とは、1998年12月から導入された、比較的新しい制度で、決済の期限などを投資家と証券会社との間で自由に決定できる信用取引のことをいいます。

信用取引を理解するためには、まず「制度信用取引」を学んだ方が理解しやすいと思いますので、こちらから進めます。(以下、信用取引という表現は「制度信用取引」のことだと思ってください。)

手持ちの資金の範囲内で株を売買することを「現物取引」と言っているのに対して、一定の保証金を預けることによって、証券会社から信用を得て株券や資金を借りて売買することを「信用取引」と言います。

信用取引の特徴は、
1.通常、委託保証金÷0.3の取引ができます。
例えば、100万円を委託保証金として担保に差し入れると333万円までの取引ができます。

2.空売りができます。
空売りとは、通常(買い⇒売り)という流れに対して、(売り⇒買い)という流れが可能になります。

簡単に言いますと、値下がりすると思われる株を空売りし、値段が下がったところで買い戻しすると、その差金が利益となります。

例えば、500円の株を空売りし、その後450円に値下がりした時点で買い戻せば、差金の50円が利益となります。

信用取引 1

信用取引について書いてみたいと思います。

「信用取引は怖いから絶対に手を出してはいけない!」

こういうことをよく耳にします。

確かに「怖い」部分もありますが、「メリット」もちゃんとあります。
訳もわからず、「みんなが怖いっていうからしない」では、成長がありません。使う使わないは別にして、どういう制度なのかはちゃんと知るべきです。

「自転車はこけると危ないから絶対に乗らない!」って言っている限り、乗れるようになることはありません。

「株は危ないから絶対にしない!貯金が一番いいんだ!」って言っている限り、株式投資は無理です。

信用取引も同じことです。

そもそも何が「怖い」のか?

ひとつは、資金の約3倍までの取引ができるという点でしょう。

100万円あれば、約300万円までの取引ができます。
限度額いっぱいまで株を買い、33%マイナスになれば資金はいっぺんになくなってしまいます。

ふたつめは、空売りができるという点でしょう。
空売りは信用取引の大きなメリットなのですが、諸刃の剣でもあります。

理屈はこうです。

「買い」の場合、最大の損失は買値までです。
100万円で株を買ったときの最大の損失は100万円です。

でも「空売り」は違います。損失が理論上青天井です。
100万円で空売りした株が、どこまでも上昇すると損失はどこまでも膨れあがります。

制度をあまり知らない方は、何を言ってるのかわからないかも知れません。

次項から信用取引制度について詳しく書いていきます。

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