ミニ株の権利関係

前回、ミニ株は約定価格が翌日の寄付価格となるお話をしました。

イー・トレードのS株、カブドットコムのプチ株は少し違います。

注文した時刻によって前場の寄付か後場の寄付になります。(JASDAQは大引け価格)

S株について正確に言いますと、

15:30 〜 21:30 ⇒ 翌営業日の始値
21:30 〜 24:00 ⇒ 翌営業日後場始値
 0:00 〜 10:30 ⇒ 当日の後場始値

※JASDAQ上場銘柄(マーケットメーク銘柄含む)
15:30 〜 24:00 ⇒ 翌営業日後場終値
 0:00 〜 10:30 ⇒ 当日の後場終値
(半日立会日においては前場終値)

となっています。


またミニ株、S株の権利関係ですが、

■株の名義
 ミニ株 証券会社、議決権なし
 S株  投資家、議決権なし

■配当金
 ミニ株 所有株数に応じて配分
 S株  所有株数に応じて配分


また何度か売買して株数が単元株数になった場合は、単元株となります。その際は、ミニ株またはS株として分割して売ることはできません。

ミニ株の注文

ミニ株を注文する上で、押さえておかなければならない特徴として、「指値注文ができない」というものがあります。

すべて成行注文となります。

そして約定は、翌営業日の始値となります。

ここが大きな特徴となります。

例えば、取引時間中に買い注文を出したとしても、約定するのは、翌日の始値となります。

売り注文も同じことです。

取引時間中に株価が大きく値上がりしたので売り注文を出したとしても、翌日の始値での売却となります。

厳密に言いますと、

注文日の翌営業日が約定日(営業日の0:00〜3:00の注文の場合は同日)

約定値段は、

取引所上場株式の場合、証券取引所における始値

JASDAQ上場銘柄でマーケットメイク銘柄は、基準値段

複数の取引所に重複上場している場合は、証券会社が指定した市場での始値

気配値で推移して、大引けの時点で比例配分や不出来となった場合は、注文が失効することがある。


なにやらいろんな制限があり、著しく不利のように感じるかも知れませんが、そうとも言えません。

サラリーマンの場合、時間中に取引できない場合が多いですから、普通株でも同じことだと考えることができます。

「指値注文ができない」という部分でも、下手な指値は傷口を大きくする危険性もありますから、一概に不利だと言い切れません。

私個人として、「買い」はともかく、「売り」は指値しない方が良いと考えてます。


S株(単元未満株)

前回は、ミニ株の手数料についてお話しましたが、今回はイー・トレード証券のS株(単元未満株)についてです。

ミニ株は、普通株の10分の1売買単位で購入できるわけですが、S株は1株単位から購入することができます。

例えば、新日鉄(5401)の場合、通常は千株単位での購入となります。ですからミニ株は100株単位の整数倍です。そしてS株は1株単位の整数倍となります。

株価が500円とするなら、必要な資金が、普通株が50万円。ミニ株が5万円。そしてS株が500円となります。

もっと細かく見ていきますと、資金が7万円の場合、ミニ株だと100株購入したらもう買えませんが、S株だと140株まで買えることになります。(手数料を別として)

資金を有効に活用するという観点で言いますと、S株の方が無駄なく投資できると言えます。


そして手数料ですが、約定代金の1.575%(税込)(最低525円)となっています。

前回説明しました3社のミニ株の手数料と比較すると、1.05%の野村證券より高くて、2.45%の日興コーディアル証券より安いとなります。

また500円定額のマネックス証券と比較すると、S株は最低が525円ですから、マネックス証券が有利となります。


対象銘柄ですが、東証(1部・2部・マザーズ)・大証(1部・2部・ヘラクレス)上場銘柄となっています。前回のミニ株3社より範囲は広いと言えます。

※1単元が1株の銘柄は対象外。例として、NTT(9432)など


また、カブドットコム証券にプチ株という商品があります。S株と同じような商品です。ホームページによりますと、手数料が約定代金の1.260% 最低手数料315円となっています。ただし「約定代金が、315円以下となる売却については、手数料が0円で計算されます。」と書いてあります。

意味がわかり辛い表現ですが、こういうことだと思います。

約定代金 315円 ⇒ 手数料無料

約定代金316円 ⇒ 手数料315円(実質手取り1円)

対象銘柄は、S株と同じようです。

ミニ株対象銘柄

前回、株初心者の方は、最初は少ない資金でミニ株を利用して売買の慣らし運転をしたほうが良いというお話をしました。

ただし、ミニ株には、ミニ株にしかない特徴というものがあります。

ここをキチンと押さえておかないと、うまくいかないということになります。

まず、ミニ株は、全ての銘柄をミニ株として購入できるわけではないという点です。

対象となる銘柄が、証券会社によって違います。

マネックス証券 ⇒ 約600銘柄 (税込500円)

野村證券 ⇒ 約1000銘柄 (オンライン利用 約定代金の1.05%)

日興コーディアル証券 ⇒ 約2600銘柄 (税込735円)

※カッコ内は手数料

取扱銘柄数が多いほうが、選択の幅が広がって良いようにも思えますが、手数料にも注意が必要です。

少額で株が買えるという部分だけに注目しがちですが、約定代金に対する手数料比率というものも大切な要素となります。

例えば、3万円でミニ株を購入した場合の3社の手数料ですが、

マネックス証券 ⇒ 500円(1.6%)

野村證券 ⇒ 315円(1.05%)

日興コーディアル証券 ⇒ 735円(2.45%)

※カッコ内は約定代金に対する手数料比率

日興コーディアル証券の場合は、最低買値より2.45%以上値上がりしないと利益が出ないとなります。

この事例でいくと野村證券が一番有利ですが、料金体系が約定代金に対する比率となっていますから、約定代金が約4万8千円を超えるとマネックス証券が有利となっていきます。

ミニ株のメリット

ミニ株は、通常の株を購入する単位の10分の1の単位で購入することができます。

例えば、新日鉄(5401)は通常の売買単位が千株となっています。株価が400円前後(平成18年5月時点)ですから、400円掛ける千株で40万円程度の購入資金が必要となってきます。

これがミニ株ですと、10分の1の単位、つまり百株の整数倍単位で購入することができます。

新日鉄の例でいきますと4万円程度で購入することができるわけです。

株初心者の方が、50万円の投資資金を用意して株を始める場合、通常の場合だと、新日鉄を千株買ったらもうほとんど資金は残っていません。

ミニ株の場合だと、5万円程度の株を10銘柄に分散して買うことが可能になります。

私の個人的な考えですが、株初心者の場合、いきなり集中投資は避けたほうが良いと思っています。

いろんな銘柄に分散投資をしながら、株取引に慣れる。

少ない資金で売買を何度も経験して、自分の投資スタイルを確立していくことが大切だと考えます。

稼ぐ喜びを経験したり、ロスカットの痛みを経験したりして、一人前のトレーダーの成長できると考えます。

言わば、慣らし運転をするのにミニ株を利用する。

これが最大のミニ株のメリットではないかと思います。

ミニ株

今回からミニ株等について解説します。

株初心者が株を始めるのに、通常はあまり大きな資金を用意できないと思います。

また仮に用意できたとしても、いきなり大きな投資資金を投じて取引を行うことはお勧めできません。

それは、「やってみなければわからない」ことがたくさんあるからです。

特に心理的なプレッシャーは、やってみなければわかりません。

「一通りの知識は勉強した。さあこれから株を買うぞ!」という場合、誰もが儲けることしか頭にありません。

損をする可能性もあるということを頭では理解できていても、いきなり自分が損をするなんて考えて株を始める人なんていません。

「株をやる」イコール「儲かる」。そう思って始めるわけですから当然と言えば当然です。

でも実際に始めてみると、そう簡単に儲けられないことにすぐ気がつきます。

含み損を持ってしまうプレッシャーを知ることになります。

こういったものを経験して始めて勝てる投資家に成長していくわけです。

そして、こういった経験を出来る限り安価に通過するのに最適なのがミニ株やS株です。

ミニ株は、通常の株購入にかかる資金の、10分の1の資金で買うことができます。

イー・トレード証券のS株は、ミニ株よりさらに少ない資金で株を買うことができます。

次回からは、これらの制度について詳しく見ていきます。


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